チベットは旅好きをワクワクさせる響きがあると思います。
チベットは本来チベット民族が居住生活する地域を指して言いますが、その地域は現在中国、インド、ネパール、ブータンという4つの国に跨っています。中でも中国はそのうち主要地区を含む大部分の面積を実効支配しています。ここで実効支配と言う言葉を使うのは、チベット民族が望んでいないにも関わらず、中国政府が実質的に占領支配している状態だからです。当然チベット民族と漢民族の衝突や対立は過去に何度も発生しており、ちょっと状況は違えどその決着の行方は台湾と合わせ語られ世界中でも注目されています。
中国国内でチベット民族は更に西蔵自治区、青海省、四川省、甘粛省、雲南省などに分布していますが、その中で最も集中しているのは
西蔵自治区であり、時にこれをチベット自治区と読み替え、西蔵=チベットとして語られることが少なくありません。

(地図は
Googleマップさんからお借りしました)
チベットの文化及び政治の中心となるのは
ラサ(拉薩)。ここには世界遺産や秘境を紹介する写真集などでお馴染みの
ポタラ宮が荘厳な面持ちでたたずんでいます。
海外旅行が自由になったこのご時世、それなのにこの観光資源豊富なチベットへの旅行が余り一般的ではない理由は2つ。それは
入境許可証(パーミット)の取得と、
極端な標高差の問題。
旅行者が西蔵自治区を旅行するには、現地の旅行社を通じて許可証を取得しなければなりません。中には許可証なしで行く人(バスなど)もいますが、一応表向きはこのパーミットは必要ということになっています。

そして標高差の問題ですが、多くの旅行者にとってゲートシティとなる
ラサで海抜3,700m。富士山山頂とほぼ同じ。飛行機を降りた途端に
高山病で倒れる人も多いのです。この高山病がなかなか厄介で、高山病になる人とならない人が事前に分からないこと、そして高地慣れしているような人が体調次第で高山病になってしまったり、また乗り物酔いなどと違って逃げ場がないことから、万一重度の高山病にかかってしまった場合のことを考えるとどうしてもハードルが高くなってしまうわけです。
私もラサに到着してから初日は完全にダメでした。頭がガンガンして、心臓バクバク、呼吸が苦しくて、眠気があるのに眠れない。。。高熱出して寝込んでいた方が楽かもと思えるほど。幸い翌日は大分よくなりましたが。最悪は死に至るケースもあるので甘く見てはいけません。

また天候も厳しいです。極端な高地のため太陽がとても近く、皮膚を直接ジリジリ焼いてきます。チベット人などまるで火で焼かれてススまみれになったかのように真っ黒の皮膚をしています。(チベット人は体を洗う習慣がないというのも要因ですが…)反面夜になると気温は急激に下がります。
昼夜の寒暖差が20〜30℃となるので、もはや私たちには想像し難い世界です。日の当たるところだとジリジリと日に焼かれるような酷暑ですが、ちょっと木陰に入るだけでまるでクーラーの効いた部屋の中にいるように感じます。
さて、ちょっと長くなってしまったので続きは明日にします。
2002年9月撮影。
が、やはりなかなか過酷なのですね〜。
パーミットの取得、標高差、気温差。
行くなら若いうちかな?
なーんて、もう若くないか・・・涙