昨日の続きです。
ラサで3日ほど滞在しているうちに大分体が順応してきたように思えたので、ちょっと遠出を企てました。
目的地はラサから北へ100km。チベット人が
聖なる湖と崇める
納木錯(ナムツォ)。
世界で1番高い場所にある塩水湖。
もちろんバスや鉄道など走っていないので、旅行者間で仲間を募って数人でツアーを組んで運転手を雇って旅に出ます。まるでRPGの主人公になって冒険に出て行くような話ですが、チベットでの旅行は全てこのパターン。
今は舗装された道路があるそうですが、当時は舌を噛みそうな未舗装の道、いや道なんてものはなくて大地を車は走っていきます。アフリカの草原をジープで走っていくような画を思い浮かべてください。あんな感じ。目印も全くないような平原を走るので、運転手=道案内。一行はこの人に全てを託さなければなりません。道中、雪解け水で川が自然発生していたりしますが、浅いところを選んでトヨタ製のランドクルーザーは荒野を疾走します。
空は青と言うよりも藍色です。この先は宇宙なんだろうなぁ、、、と油断していると吸い込まれていきそうな藍色。


最後このコースで最も標高が高い
ランツェン峠(5,150m)を越えて、ようやく目的地のナムツォ。

道中も悪路と高地で相当気持ち悪かったのですが、気を張っていてまだ大丈夫だったのかもしれません。でもナムツォに到着するともう立っていられなくなりました。
ナムツォの標高4,718m。襲い来る耳鳴り、いくら激しく息を吸っても足りない酸素、強烈な寒気と眠気、、、着いてから湖の周囲を散策する予定がそれすらできず、毛布にくるまってブルブル震えるだけ。
そのときのメンバー全員が体調を崩し、元々ここで2泊する予定でしたが全員一致で翌日早々にラサへ向けて引返すことにしました。
ただここでどんなに辛くてもどうしても見ておきたいものがありました。それは
夜の星空。もちろん空にこれだけ近くて、空気の汚染もない、周囲も真っ暗、湖のほとりで空の視界は360度とくれば、これを見逃さない手はありません。
筆舌に尽くし難いとはまさにこのこと。まるで自分が宇宙空間に漂っているように星空に抱かれているような錯覚。。。今思えばあまりにひどい高山病のおかげで夢見心地のままぶっ倒れていても不思議ではなかったのですが(^_^;)。
一生に一度は行ってみたい、、、この言葉はチベットのためにあるのではないかと思います。
2002年9月撮影。
私がチベットに行ってもう10年になります。
忘れられないなあ、あの空の青さ。
最近留学先の同期が会社を辞めてチベットに行きました。10年前とあまり変わっていないということ。ホッとしました。もう一度行きたいなあ、あの飯のまずさとトイレの汚さもよい思いでです。