
以前
金門の洋楼に関する記事を書いたときに触れた
開平という地ですが、どうも
今年の6月に世界遺産に登録されていたらしいです。
世界遺産登録に向けて申請中とは聞いていましたが、まさかこんなに早く登録されるとは思いませんでした。
個人的にここは
大変な穴場スポットと思っていたので、今後世界中から観光客が押し寄せるだろうことに嬉しさと残念が入り混じった複雑な心境です。
というわけで今回の大陸写真館は世界遺産登録を祝して開平を特集してみたいと思います。

(地図は
Googleマップさんからお借りしました)
洋楼の成り立ちについては前回の金門の記事中で書きましたが、もう一度おさらいしておきましょう。
洋楼を築いてきたのは1900年前後に活躍していた華僑と呼ばれる人たちです。
華僑とは中国や台湾以外の国や地域に移住した中華民族のことで、主に広東省や福建省から世界中あちこちに出て行って財を成しました。彼らは海外で巨万の富を得て故郷に戻ってくると洋風の住まいを建築し始めます。これがつまり現在残っている洋楼というわけです。ちなみに大陸の中国語では
[石周]楼と呼んでいます。
開平も当時多くの華僑を輩出した地の一つで、開平の洋楼は多いときに3,000棟、現在でも1,833棟が保存されているとのことです。

私が行った当時の開平は全く観光客がおらず、市内から郊外の洋楼群まではバイクタクシーを交渉してのどかな田舎道を駆けずり回ったものです。
で、そんな田舎道の両脇に時折このような
コンクリート剥き出しの監獄のような古い建物が出現するわけです。
これらの洋楼群の中にあって恐らく一番荘厳な建物と言えば、こちらの
瑞石楼。

田園風景の中に突如現れる9階建ての大きな建物。1923年に建てられました。
今は内部が開放されて入場料を取っているようですが、当時は完全に部外者立ち入り禁止でした。私は周囲で外観を撮影していると、たまたまこの瑞石楼のオーナー(つまり初代オーナーのお孫さんです)が香港の友人を連れて現れました。私は咄嗟にそのオーナーさんに直接お願いしたところ、一緒に中を拝見させてもらえることになりました。超ラッキー♪
最上階で説明をするオーナー。

オーナーさんのお話によれば、建築材料は全て輸入したものを香港を経由してここまで運んできたとのこと。そして驚くべきは当時香港で月給が7香港ドルだった時に、この楼の建築に要した費用は3万香港ドルということ。3万香港ドルと言えば、現在ではたかだか日本円で45万円程度です。しかし当時月給が7ドルということは、わかりやすく今の月給を7000ドルとすると、少なくとも45万円×1000!つまり単純計算でも今のお金で4億5千万円を下らない超豪邸ということになるのです!
長くなりました。今回は3日連続の特集にします。続きは明日、明後日に。
2003年12月撮影。