桂林からバスに乗って5〜6時間。広西壮族自治区、湖南省、貴州省という3つの省境にあたる場所に、
三江という集落があります。ここには中国の少数民族の一つ、
トン族が暮らしています。

(地図は
Googleマップさんからお借りしました)
トン族は稲を育てる農耕民族で、また木造建築の才に優れています。更にこの辺り一帯は緑と水豊かな山間部でもあるため、私達日本人にとってこの三江は
田舎に帰ってきたような安らぎを与えてくれます。
雨の多いこの地方では河川も多く、橋が至るところに架けられています。実はこの橋こそが三江トン族の名を世に知らしめているのです。
トン族が架けるこの橋の名は
風雨橋。雨による腐食を避けるために屋根を配したのが始まりとされており、この集落一帯の橋は基本的に全て屋根がつけられています。

写真の橋は
程陽という三江からバスで1時間行ったところにあります。
程陽風雨橋と言い、最も美しく有名な風雨橋です。屋根が日本の城にある櫓のようではありませんか。日本人の美的感覚をもってしても美しいと言わしめるこの橋、釘を使わずに木を組んで建造しているというのも日本人の心をくすぐります。
この橋の上には腰掛けることのできるスペースも設けられています。そこで地元のお年寄り達が集まって井戸端会議に花を咲かせている光景が印象的です。
この櫓をもっと立派にしたような
鼓楼という建造物もここでは有名なのですが、どうも写真を撮り損ねていたようで見つかりません。
三江と隣接するところに
龍勝という
棚田で大変有名な景勝地もあり、この辺りは日本人としてはちょっとマイナーだけれども心和む魅力的なスポットが集中しています。
1998年10月撮影。